2025年6月に公開された映画『国宝』が大ヒットを記録していますね。
吉沢亮さん主演で興行収入162億円を突破し、Filmarksでは平均4.3という高評価を獲得しています。
しかし一方で、「評価高すぎじゃない？」「退屈だった」という否定的な声も少なくありません。
なぜこれほど賛否が分かれるのでしょうか？
今回は、映画『国宝』の評価が高すぎると言われる理由と、賛否両論の背景を詳しく調査してまとめました。
映画『国宝』の評価が高すぎると言われる理由についてみていきましょう。
映画『国宝』に対して「評価高すぎ」という声が上がる最大の理由は、観客の期待値と実際の内容にギャップがあるためです。
Yahoo!知恵袋では「早く終わってくれと思うくらい退屈だった」「置いてけぼりを食らってばかり」といった率直な感想が投稿されています。
特に53人が共感したレビューでは、「全くハマれませんでした」と明言されており、高評価に違和感を覚える人が一定数いることがわかります。
また、現代ビジネスの記事では業界関係者からの酷評も報じられています。
「興行収入158億円超えの裏で、業界人たちからは酷評が相次いでいる」との指摘があり、スタッフ間でもストーリー構成への不満が聞かれたそうです。
「大河ドラマのように数十話をかけて描くべきだった」という意見もあり、3時間という上映時間でも尺が足りなかったという見方があります。
評価が高すぎと感じる人の多くは、ストーリーの詰め込みすぎや説明不足を指摘しています。
「ポッと出のキャラがストーリーにしっかり絡んでくる」「森七菜のキャラの立ち位置が分かりにくい」といった声があり、登場人物の相関関係が理解しづらかったという感想が目立ちます。
原作未読の観客にとっては、人物関係や時系列の把握が難しく、映画を十分に楽しめなかったケースもあるようです。
一方で、映画『国宝』の高評価には確かな根拠とデータが存在します。
Filmarksでは平均スコア4.3（5点満点）を記録し、レビュー数は18万6千件以上に達しています。
さらに2025年上半期の映画満足度ランキングでは第1位に選ばれ、スコア4.38、62,129mark!という圧倒的な支持を集めました。
興行成績も異例の大ヒットを記録しています。
公開102日目で動員1,013万5,998人、興収142億7,273万円を達成し、邦画実写では22年ぶりに興収100億円を突破しました。
10月13日時点では観客動員1,150万人、興収162億円超に達し、歴代邦画実写興収2位という記録を打ち立てています。
TOHOシネマズの調査では初日満足度97.2％を記録するなど、公開当初から高い評価を得ていました。
作品としての評価も高く、第17回TAMA映画賞で最優秀作品賞を受賞しています。
さらに第98回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品に決定し、タイ・バンコク国際映画祭のクロージング作品にも選ばれるなど、国内外で注目を集めています。
SNS上では「3時間があっという間だった」「邦画史上最高の作品だった」という絶賛の声も多数上がっており、熱狂的なファンが多いことも事実です。
高評価の一方で、『国宝』には具体的な批判ポイントも多く指摘されています。
最も多い批判は「ストーリーの詰め込みすぎ」です。
50年という長い時間を3時間で描くため、重要なシーンが駆け足になり、感情移入しづらかったという声があります。
「人物も出来事も詰め込みすぎで、どん底に落ちた歌舞伎役者がトントン拍子で大舞台に舞い戻る」という指摘もあり、リアリティに欠けると感じた観客もいました。
歌舞伎の描写についても賛否が分かれています。
「足の運びや手の爪の先を意識した繊細さが不完全だった」「映像は基本的にバストアップ、顔のアップばかりで映像美というよりドキュメンタリー的」という技術的な批判もあります。
歌舞伎に詳しい観客ほど細かい部分が気になったようで、「イナバウアーのような反り腰が何度も多用されていた」という具体的な指摘もありました。
映像演出についても改善点が挙げられています。
「余白や間の取り方が少なく、常に人の顔が多いシーンばかり」「大胆な引きの映像を入れることで大舞台のプレッシャーを演出できたはず」という意見があり、視覚的に休まる瞬間がなかったと感じた人もいました。
「理解する前に次のシーンに行ってしまう」という指摘もあり、テンポの速さが裏目に出たケースもあったようです。
映画『国宝』の評価高すぎ問題について、賛否の理由を調査してきました。
Filmarksの高評価や興行収入162億円という数字は確かな実績であり、多くの観客が満足していることは事実です。
一方で、ストーリーの詰め込みすぎや説明不足を指摘する声も無視できません。
結論として、『国宝』は観る人を選ぶ作品だと言えるかもしれません。
歌舞伎の世界に興味がある人、原作を読んでいる人、行間を読む力がある人は深く楽しめる一方、予備知識なしで観ると置いてけぼりを感じる可能性があります。
評価が高すぎるかどうかは個人の感性次第ですが、賛否両論あること自体が作品の話題性を高めているとも言えるのではないでしょうか。