お笑いトリオ「や団」のリーダー、本間キッドさん。
キングオブコントで2022年に3位、2023年、2024年、2025年と4年連続で決勝進出を果たした実力派芸人の素顔に迫ります。
プロレス好きが高じて芸人になった彼の意外な一面と、18年間の奮闘の軌跡をお届けします。
本間キッドさんのプロレス愛と芸名の由来についてみていきましょう。
本間キッドさんの芸名の由来は、プロレスラーの「ダイナマイト・キッド」から来ています。
本間さんのプロレス愛は幼少期から始まり、小学生の頃はプロレスラーになることを夢見ていたほど。
趣味はプロレス観戦、特技は柔道二段、ブラジリアン柔術、グラップリングと、格闘技への造詣の深さが伺えます。
「プロレスは僕の原点です。ダイナマイト・キッドの華麗な空中技や、リングでの表現力に憧れて、自分も人を楽しませる仕事がしたいと思うようになりました」と本間さんは語ります。
そして、事務所の先輩であるハリウッドザコシショウの命名により、芸名は本間キッドとなりました。
本間キッドさんのはなぜ芸人を目指そうと考えたのでょうか。
本間さんが芸人を志したのは大学卒業後の22歳のとき。
「親には内定をもらったと嘘をついて、こっそり芸人の道を歩み始めました。最初は中学からの親友・中嶋享さんともう1人の3人でや団を結成しました」と本間さんは当時を振り返ります。
や団の名前の由来は、中学時代のバスケットボールチーム名。
「やだ〜ん」というダジャレから生まれた名前が、18年後の今も彼らの看板となっています。
結成当初は苦労の連続でしたが、2022年から3年連続でキングオブコント決勝進出を果たし、着実に実力を示しています。
現在のメンバー構成になったのは、結成から2年後。
「元メンバーが結婚を機に脱退して、そこでロングサイズ伊藤さんが加入したんです。彼の加入で、や団の芸風が大きく変わりました」と本間さんは語ります。
本間キッドさんの現在の生活についてみていきましょう。
18年の芸歴を持つ本間さんですが、その生活ぶりは質素です。
「東高円寺の築40年の木造アパートで暮らしています。8畳で家賃5万8000円。少し傾いているから、キッチンと居間の間の開き戸が自動で閉まるんです。自動ドア付きの物件ですよ(笑)」と本間さんは自虐的に語ります。
収入面でも苦労は絶えません。
「月収20万円を超えたらガッツポーズしています。この前久しぶりに超えて、3人のグループLINEがお祭り騒ぎでした」と、苦労を明かします。
※この収入状況は、取材当時の情報です。
現在は変わっている可能性があります。
しかし、本間さんはこの状況を前向きに捉えています。
「確かに生活は楽ではありませんが、好きな仕事ができているのは幸せです。それに、苦労があるからこそ、ネタにも深みが出るんじゃないかと思っています」
18年間の苦労を経て、ようやく日の目を見始めたや団と本間さん。
4年連続のキングオブコント決勝進出を果たし、テレビ出演の機会も増えてきました。
「これからはネタだけでなく、バラエティでも活躍の場を広げていきたい。プロレスラーのように、観客を楽しませる多彩な技を持った芸人になりたいです」と本間さんは意気込みます。
また、や団としての目標も明確です。
「キングオブコントでの優勝を目指しています。4年連続で決勝に進出できたことで、優勝も現実的な目標になってきました。それと同時に、全国ツアーなども積極的に行っていきたいですね」
プロレス愛から始まった本間さんの芸人人生。
その情熱と努力が実を結び、や団はこれからますます注目を集めそうです。
苦労を重ねながらも、夢を諦めず続けてきた本間さんとや団。
彼らの今後の活躍に、大いに期待が高まります。