「このドラマ、何度見返しても新しい発見がある」——『カルテット』を見返した人なら、一度はそう感じたことがあるんじゃないでしょうか。
主演の松たか子さん、満島ひかりさん、高橋一生さん、松田龍平さんという並びだけでもう十分すぎるくらい豪華なのに、実は脇役やゲスト、さらには一瞬だけ登場する“チョイ役”にまで「え、この人もいたの!?」と言いたくなる顔ぶれがぎっしり詰まっています。
今回はそんな『カルテット』の“再発見枠”に光を当てて、今あらためて見返すとどれだけ贅沢なキャスティングだったのかを整理してみました。
読み終わる頃には、きっとまた1話から見返したくなるはずです。
TVerでも配信されているので、気になった人はそのまま見返してみてください。
『カルテット』はなぜ“今見返すと豪華”に感じるのか

初見では物語を追い、再視聴では出演者の顔ぶれに気づくから
『カルテット』はとにかくセリフと空気の密度が高いドラマです。
初めて見るときは4人の関係性や小さな違和感、後から効いてくる伏線を追うだけでかなり忙しく、脇にいる人や一瞬だけ現れる人物まで細かく見る余裕はあまりありません。
ところが二度目、三度目になると話が変わります。
ストーリーをもう知っているぶん、今度は人物の出入りや場面の端にまで目がいくようになる。
そうすると「あれ、この人いま普通に売れっ子じゃない?」みたいな発見が急に増えてくるんですよね。
“分かりやすい豪華さ”より“見返して気づく豪華さ”があるから
豪華キャストのドラマって、だいたい放送前から「誰それ出演!」と大きく話題になります。
でも『カルテット』のおもしろさは、そういう分かりやすい豪華さだけでは終わらないところです。
もちろん、吉岡里帆さんや宮藤官九郎さん、イッセー尾形さんのように、出てきた時点で強い印象を残す人たちもいます。
ただ、それと同じくらい魅力的なのが、後から気づくタイプの配役です。
中島歩さん、松本まりかさん、岡部たかしさん、前田旺志郎さんあたりはまさにそうで、今の顔ぶれを知ってから見返すと、ちょっと得した気分になります。
まず押さえたい、『カルテット』の分かりやすく豪華な出演者たち
主役4人だけでも十分に強い
これはもう説明不要かもしれません。
松たか子さん、満島ひかりさん、高橋一生さん、松田龍平さんという主役4人だけで、ドラマとしての格が決まっている感じがあります。
本作は脚本家・坂元裕二さんの完全オリジナル作品で、放送終了後にはザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀作品賞・主演女優賞(松たか子さん)・助演女優賞(吉岡里帆さん)など複数部門を受賞し、松たか子さんは橋田賞にも輝いています。
この時点で、すでに“格の違い”がにじみ出ているドラマでした。
吉岡里帆さんや宮藤官九郎さんら、印象を残す脇役・ゲストも豪華
脇を固める顔ぶれもかなり強いです。
吉岡里帆さんは複数話にわたって登場し、真紀(松たか子さん)を追い詰める謎めいたスパイ役として存在感を発揮、この演技でドラマアカデミー賞の助演女優賞を受賞しています。
さらに第5話では、真紀の失踪した夫の正体が宮藤官九郎さんだったことが判明し、大きな話題を呼びました。
第1話にはイッセー尾形さんが哀愁漂う詐欺師ピアニスト役でゲスト出演していて、この時点で『カルテット』はすでに脇役まで贅沢なドラマだったと言えます。
ほかにも、もたいまさこさんや富澤たけしさん(サンドウィッチマン)、八木亜希子さん、Mummy-Dさん(ライムスター)、藤原季節さんといった顔ぶれが物語に厚みを加えています。
| 出演者 | 『カルテット』での位置づけ |
|---|---|
| 松たか子さん | 主演・巻真紀 |
| 満島ひかりさん | 主演・世吹すずめ |
| 高橋一生さん | 主演・家森諭高 |
| 松田龍平さん | 主演・別府司 |
| 吉岡里帆さん | 脇役・ゲスト |
| 宮藤官九郎さん | 真紀の失踪した夫 |
| イッセー尾形さん | 第1話ゲスト |
ここから本題。“今見返すと驚く”再発見枠の出演者たち
今回の #TVer での #カルテット 再配信ではじめて気づいたけど、真紀さん(#松たか子)さんの代わりにドーナツホールに来た大橋絵茉さん、#松本まりか さんやった……認識してなかった……
— よしだ (@44da38) July 13, 2019
第10話#TVer #カルテットhttps://t.co/mv8lljvIE2 pic.twitter.com/cHOuQl28BD
中島歩さん――見逃しやすい一瞬出演なのに、今だと妙に目に留まる
中島歩さんが『カルテット』に出ていたと知って、「え、どこに?」と思った人は多いはず。
第2話に登場し、別府司(松田龍平さん)の同僚・結衣の婚約者として画面に映ります。
かなり見逃しやすいポジションですが、今の中島歩さんの独特な存在感を知ってから見返すと、こういう短い出番でも妙に引っかかるんですよね。
まさに“再発見枠”の代表です。
松本まりかさん――最終回の“少しだけ出演”が今思うとかなり贅沢
松本まりかさんも、今見返すとかなりおいしい再発見です。
最終回(第10話)のゲストとして名前が発表され、1年後の世界を描くラストシーンに登場しました。
今の松本まりかさんといえば、出てきた瞬間に空気を持っていくタイプの俳優ですが、そんな人が『カルテット』では最終回のみの出演。
この贅沢さがいいんです。
岡部たかしさん――一瞬でも空気を残す、今見るとおもしろいチョイ役
岡部たかしさんも拾っておきたい人です。
第8話の出演者に名前が確認できるのですが、当時はそこまで気に留めなかった人も多いかもしれません。
でも、今の岡部たかしさんって、脇にいるだけでちょっと目を奪うタイプの俳優になっていますよね。
ちなみに第8話は、満島ひかりさんがギャラクシー賞の個人賞を受賞した回としても知られています。
こういう“後から見るとやけにうれしい発見”があるのが、『カルテット』の再視聴のおもしろさです。
前田旺志郎さん・高橋メアリージュンさん――単話出演でも反応したくなる名前
前田旺志郎さんは第3話、高橋メアリージュンさんは第4話で確認できます。
高橋メアリージュンさんが演じたのは、家森(高橋一生さん)の元妻役。
強烈な存在感で視聴者を驚かせた回でした。
どちらも今では名前を見た時点で「あ、あの人だ」と分かる存在ですが、『カルテット』の中では一瞬のゲストに近い立ち位置です。
だからこそ、今見返すと妙に豪華に感じます。
森岡龍さん・黒田大輔さん・篠原ゆき子さん――ちゃんと見返すと拾える“通好み”の再発見枠
ここからは、ドラマ好きほど反応しそうな名前です。
森岡龍さんは第5話と第8話の複数話で出演が確認でき、黒田大輔さんは最終話(第10話)、篠原ゆき子さんは第9話に出演しています。
正直、全員が“分かりやすい豪華キャスト”ではありません。
でも、映画やドラマをよく見る人にとっては、このあたりを拾えると一気に記事の厚みが出ます。
大手メディアが大きく扱う名前だけでなく、こうした“通好みの再発見枠”まで丁寧に見ていくと、『カルテット』の配役の豊かさがよく分かります。
『カルテット』のすごさは、豪華キャストを見せびらかしていないこと
有名な人を並べたというより、役に合う人を静かに置いている
ここが『カルテット』のいちばん上品なところだと思います。
豪華な人を集めたドラマって、ときどき“豪華さそのもの”を見せることが目的になってしまうことがありますよね。
でも『カルテット』はそうじゃない。
出番の長さに関係なく、その場面の空気にちゃんと合う人が置かれている。
だから視聴中は「豪華だな」という感想より先に、「この人、妙にはまってるな」という感覚が来るんです。
見せびらかしていないのに、後から振り返ると豪華。
それがこのドラマの配役のうまさなんだと思います。
だからこそ再視聴で“こんな人もいた”が何度も起きる
『カルテット』が何度も見返したくなるのは、物語の伏線や名セリフだけが理由じゃありません。
再視聴すると、配役そのものにも新しい発見があるからです。
主役4人の名演はもちろん、脇役やゲスト、さらにはほんの少しの出演者まで含めて、「今見るとこのドラマ、すごく贅沢だったんだな」とじわじわ効いてくる。
そういうドラマって、やっぱり強いです。

まとめ――『カルテット』は主役だけでなく、再発見枠まで贅沢だった
こうして振り返ってみると、『カルテット』はもともと主役4人だけで成立するくらい強いドラマです。
そこに吉岡里帆さんや宮藤官九郎さんのような分かりやすい豪華さが加わるだけでも十分すごいのに、それだけでは終わらないところに、このドラマの底力があるように思います。
今見返して本当におもしろいのは、中島歩さん、松本まりかさん、岡部たかしさん、前田旺志郎さん、高橋メアリージュンさん、森岡龍さん、黒田大輔さん、篠原ゆき子さんといった“再発見枠”までちゃんと贅沢なところ。
放送当時はさらっと見過ごしていたシーンが、今見返すと「え、この人だったの!?」の連続になる。
これって、坂元裕二さんの脚本と、キャスティングに関わったすべての人たちの目利きがあってこそだと思います。
初見では気づかなかったのに、今だからこそ見えてくる顔ぶれがある。
個人的には、こういう“時間差で効いてくる豪華さ”がある作品って、何度でも見返したくなるし、見るたびに好きな理由が増えていく気がします。
『カルテット』は、そういう意味でも本当に再視聴が楽しいドラマでした。
まだ見返していない人は、ぜひキャストの顔ぶれにも注目しながら、もう一度あの冬の軽井沢に戻ってみてください。

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