政界きっての実力者として知られ、次期総裁候補として名高い高市早苗氏と元衆議院議員の山本拓氏。
二人の関係は、政治の世界と同様に波乱に満ちています。
一度は離婚を経験しながらも再び結ばれた二人の絆とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
今回は、高市早苗氏と山本拓氏の関係性に迫ります。
高市早苗と山本拓の出会いと結婚

高市早苗氏と山本拓氏の出会いは、政界という特殊な環境の中で生まれました。
二人は同じ自民党の清和会(現・安倍派)に所属する同僚議員でした。
高市氏が2003年の総選挙で落選した際、山本氏は彼女を励まし、支援を申し出ました。
この行動が、二人の関係を近づけるきっかけとなりました。
2004年、高市氏が43歳の時、山本氏からプロポーズを受けます。
高市氏は自身のウェブサイトで、「突然の意外な話にびっくりしながら、しどろもどろで応対して電話を切りました」と当時の心境を明かしています。
わずか1週間の考慮期間を経て、高市氏は山本氏のプロポーズを受け入れました。
2004年9月、二人は婚姻届を提出し、正式に夫婦となりました。
高市早苗と山本拓の政治的スタンスの違いによる離婚

結婚後、高市氏と山本氏は「政界のおしどり夫婦」として知られるようになりました。
しかし、二人の政治的キャリアは異なる道を歩むことになります。
高市氏は政調会長や総務大臣などの要職を歴任し、安倍政権下で重要な役割を果たしました。
一方、山本氏は大臣ポストに就くことができず、政界での立場に差が生じていきました。
この政治的スタンスの違いが、徐々に二人の関係に影響を及ぼすようになります。
2017年7月19日、高市氏と山本氏は協議離婚を発表しました。
離婚の理由について、二人は連名でコメントを発表し、「互いの政治的スタンスの違いが大きく、それぞれ信念を貫いて政策活動に没頭したい」と説明しました。
ただ、私生活では二人は仲良しで、円満な家庭を築いていたようです。
国会議員としての強い使命が二人を引き離してしまったのかもしれませんね。
高市早苗と山本拓の総裁選をきっかけとした再婚
離婚後も、高市氏と山本氏は互いに敬意を持って接していたようです。
2021年の自民党総裁選で、高市氏が立候補した際、山本氏は彼女を全面的に支援しました。
この総裁選での協力が、二人の関係を再び近づけるきっかけとなりました。
2021年11月末、高市氏と山本氏が再婚したという情報が政界に広まりました。
山本氏の息子である山本建福井県議は、再婚について「私個人は再婚してもらってよかったなと思います」と語り、事実上再婚を認めています。
また、山本建県議は次のようにも話しています。
「もともと仲は良いですからね。離婚した時も性格の不一致ではなく政策の不一致やったと聞いています。父が議員でなくなったことで、その障壁がなくなったんかなあと思っています」
出典:デイリー新潮
仲良しのお二人、再婚は必然だったのかもしれません。
現在の関係:高市早苗による山本拓の介護
高市早苗氏と山本拓氏の現在についてみていきましょう。
2025年1月、山本拓氏が脳梗塞で倒れ、右半身麻痺の状態になったという報道がありました。
この出来事により、高市早苗氏と山本拓氏の関係は新たな局面を迎えることとなりました。
現在、高市氏は政治活動と並行して、山本氏の介護に奔走しています。
2025年5月に北海道・札幌で行われた講演会で、高市氏は自身の介護経験について赤裸々に語りました。
「今、家族介護を一人でやっています」
出典:週刊現代
「帰ってきたら、食べこぼしがいっぱいあって、それを掃除してから入浴介助。これが一番身体にこたえます。私よりはるかに身長の高い家族を背中に担ぎながら、風呂場に行って頭から身体のすみずみまで洗って…」と高市氏は介護の苦労を明かしています。
さらに、高市氏は山本氏の介護に関する課題にも直面しています。
「絶対に介護保険を使わないとか、訳のわからないことを言っているものですから、公的な支援が受けられない」と高市氏は語っており、介護と政治活動の両立に苦心している様子がうかがえます。
この状況は、高市氏にとって個人的な経験であると同時に、日本の介護問題を肌で感じる機会ともなっています。
政治家として、自身の経験を政策立案にどのように活かしていくのか、今後の動向が注目されます。



まとめ
高市早苗氏と山本拓氏の関係は、政治の世界と私生活が密接に絡み合った特異なものと言えるかもしれません。
一度は政治的スタンスの違いで離婚に至りながらも、再び結ばれた二人の絆は、互いへの深い理解と尊重に基づいているように見えます。
現在、高市氏は山本氏の介護に奮闘しながら、政治活動も継続しています。
この状況は、政治家としてのキャリアと私生活のバランスを取ることの難しさを如実に示しています。
二人の関係は、困難を乗り越えて築かれた強い絆の証であると同時に、日本の高齢化社会が直面する介護の問題を体現しているとも言えるでしょう。
今後も、高市氏と山本氏の関係は注目を集め続けることでしょう。
政界きっての実力者である高市氏が、政治活動と夫の介護をどのように両立していくのか、多くの人々が見守っています。
高市早苗氏の経験が、今後の介護政策にどのような影響を与えるのか、その動向にも注目が集まるのではないでしょうか。
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